
今回は求人検索の具体例をあげてみてみようと思います。医師求人会社に登録したはいいものの、そこから具体的にどのように求人を検索していけばよいかよくわからない先生に向けて、具体的な例を用いて、検索のポイントを解説していきます。
例1 内科で検索の場合
内科での常勤を探すケースをみてみます。
勤務地は先生のご希望の地域で、募集科目は色々出てきますが、一般内科だけチェックしておけば基本的に問題ないです。ほとんどの内科系の求人では、一般内科で検索に引っかかるようになっています。
年収や、施設、こだわり条件などは、先生の好みで大丈夫です。
コツとしては、最初は希望する条件をすべて入れてみましょう。今回は、東京都千代田区、港区内で、一般内科、施設はクリニック、週4日、ゆったり勤務で検索をかけてみます。
すると今回は18件の求人が表示されました。結構絞られていることがわかります。
次は、東京都、一般内科のみで他の条件は外してみます。すると検索結果には1079件の求人が表示されました。これではさすがに数が多すぎてチェックしきれません。少しずつ条件を足したり、引いたりして様子をみながら、色々な求人をご覧になって下さい。
少しみていると、訪問診療の案件は、給与が高額になりがちで、施設や健診系の業務は給与が低めであることにお気づきになると思います。このように傾向が掴めてくると、求人を見る目が養われていきます。
少し慣れたら、今回は地域は東京に限定していましたが、他の地域を覗いてみて下さい。ためしに北海道の求人をみてみます。すると東京よりも平均給与が高く、また福利厚生も充実している求人が多いことがわかります。もし地域に縛りがない先生の場合は、視野を全国に広げて、より待遇が良い求人を求めることも可能です。一般的に都会よりも、地方の方が待遇がよいです。北海道は空港近くであれば、アクセスも意外によく、待遇も他の地域より優遇されている傾向があるので、オススメです。掘り出し求人も北海道に多いです。(参考記事→転職事例検討 その2)
例2 医療脱毛の非常勤で検索の場合
脱毛の問診は非常勤で人気のお仕事の一つです。この場合は、勤務地と勤務曜日はお好みで選択いただき、募集科目は何もチェックせずで大丈夫です。キーワードで「脱毛」と入力しましょう。注意が必要なのが、いわゆる問診のみの業務だけでなく、保険診療も併用の業務も入ってきてしまうので、これらは候補から外します。
医療脱毛など、自由診療系は、会社によって全く扱いがないケースもあるので、複数社で検索してみてください。
会社によっては、キーワード検索機能がないところもありますので、その場合は、募集科目を「その他、または不問」を選択して、地道に検索する必要があります。
例3 循環器内科、糖尿病内科、内視鏡などの例
循環器内科、糖尿病内科、内視鏡などの専門的な知識を生かした仕事をご希望の先生もおられると思います。この場合、募集科目で、循環器内科や糖尿病内科を選択すれば良さそうですが、実はうまく絞れません。というのが内科系の求人の場合、多くの求人で、すべての内科系の科目にチェックが入ってしまっているからです。この場合はキーワード検索、または求人エージェントに直接依頼する方が早いと思います。
専門性が必要かという問題。
専門を活かしたいと思われる先生は結構多いですが、実は、専門性が高い仕事でも、実はそこまで給与に反映されないことが多いです。循環器や糖尿病の専門外来も、一般内科外来も、給与としては大きく変わらないところが多いです。一般的に転職業界では、専門性や医学的な難易度と、給与が比例しないことが多いです。これは転職を最初に行う先生にとっては盲点になります。かなり忙しい保険診療の一般外来よりも、自由診療の問診や往診の待機業務など、実働がほぼない業務の方が、高給であることも珍しくありません。
専門医の更新に必要など、特別の理由がなければ、専門性を活かすことにこだわる必要はもしかしたら無いのかもしれません。