
今回は転職後はできたけれど、入職後に、想定していた仕事でなかった場合の話題です。契約とは全然仕事内容が違った、条件が無視されている、入職してしばらくして雇用形態の変更を迫られたケースなど、実は入職後に思っていた職場でなかったというケースはあります。今回は管理人の体験談も交えて解説していきます。
入職後に思っていた職場でなかったら。。
知り合いの先生の転職体験を聞く内に、転職後に想定外だった職場というのはわりとあるケースのようです。
A先生の場合は、転職前に聞いていた仕事内容と全然異なる仕事を入職後に求められたそうです。数年間は勤められましたが、結局やりたい仕事とは違ったため、再度転職されました。
B先生は自由診療のクリニックに管理医師として転職しました。しかし勤務して1年ほど経ったあとに、入職当時とは異なる契約を新たに求められました。その詳しい内容については守秘義務があり、詳しくは私も知らないのですが、医師の倫理的にややブラックな内容だったそうです。B先生は契約に同意せず、結局退職することになりました。事実上、新しい契約を受け入れないことで、退職に追い込まれたような格好になったようです。
管理人にも経験がある。
実は私にも入職後にあまりに内容が契約とかけ離れていた経験があります。話がややこしくなるので、別記事では省略した内容でしたが、ここで改めてご紹介しようと思います。
その当時、私はオンコールなしの職場を探していました。いくつかの医師求人会社に相談し、ある求人エージェントに紹介してもらった病院に転職することになりました。その病院には、オンコールはなしの条件で交渉し、雇用形態書にもオンコールなしの旨を明記して契約をしました。しかし入職してみると、実際はオンコールが常態化している病院で、私も例外ではありませんでした。入職後に話が違うことに気が付きましたが、気づいたときには後の祭りです。結局入職前と話しが全くちがうので、試用期間である間に退職して再転職することになりました。自分なりによく調べて、対策を立てたつもりでしたが、転職の難しさを実感した経験です。
このことは転職エージェントにとっても想定外だったようです。ということも、転職後1年以内など早期に退職した場合、転職エージェント側に入る手数料も大きく減ってしまうからです。転職エージェントとしても、転職後少なくとも1年は勤めてもらわないと手取りが減ってしまうので、、無茶な転職は基本的に紹介しないのです。
私の場合は、明らかに契約内容から外れていたため、主張すればこちらに分があったと思いますが、揉めても居づらくなるのは明白だったので、おとなしく退職することにしました。また医局の雰囲気も良くなく、多くの医師が疲弊している状況だったということも、早期に辞めた理由でした。これらは実際に入職してみないと分からなかったことです。
もし先生が転職する際に、腰を据えて働くつもりで転職するなら、非常勤やスポットで働いて様子をみてみたり、可能なら入職前にトライアル勤務をしてみると良いです。少なくとも同じ診療科の医師と話をさせてもらう機会は設けてもらうべきです。まともな職場であれば、断ることがありません。面接の時に見に行くだけでは、正直中身はわかりません。これらのことは一見面倒に思えますが、再転職するほうがよっぽど手間がかかります。短期間での転職は履歴書も見栄えが悪くなってしまいます。少しの手間で大失敗を防ぐことが出来ると考えれば、かける価値がある手間でしょう。
もしも転職先が思わしくなかった場合は。
私のように、オンコールなしが条件で転職したにもかかわらず、オンコールありだった場合など、根本的な条件が合わない場合は、早めに撤退した方がよいと思います。そもそも先生が転職の前提条件が崩されたのであれば、何のために転職したのかわかりません。結局長続きするとは思えず、長い目で見れば、早めに見切りをつけて次に進んだ方が良いと思います。
最初に希望した条件に問題はなかったけれど、他に問題があったような場合は、しばらくは様子をみてみるのが良いと思います。完全に思う通りになる職場を見つけるのは、現実的ではありません。いくつかは気に入らない点もあるのが普通でしょう。先生が当初希望した条件を満たしているのであれば、すぐに退職するのは控えるのが無難でしょう。しばらく様子をみて勤めてみるのがよいでのはないでしょうか。