転職は孤独な戦い

転職は思った以上に孤独な戦いです。当然ですが、転職の話題を、今の職場の同僚にすることはあまり無いと思います。家族が協力的であればまだ良いですが、独身の先生や、家族が転職に乗り気でない場合などは、転職活動中はかなり孤独な戦いを強いられます。それでも結果を出さなければならないのですから、本当に大変です。今回は転職中の周囲の人との関わり方について考えていきます。

孤独になると煮詰まってしまいやすい

転職活動中は、多くの先生が孤独になりやすいです。転職について、同僚には大っぴらに相談するわけにもいかないですし、他院に友人医師がいてもお互い忙しいので、頻繁に会うわけにもなかなか行きません。家族がいればまだいいですが、一人暮らしの先生や、家族がなかなか理解してくれないと、結構つらい状況になります。孤独になると、知らず知らずのうちに、煮詰まってしまい、冷静に考えれば絶対にしないような選択をしてしまうこともあります。

何でもいいので逃げ道を作る

転職期間中は、できる限り人と会って、話をして、煮詰まってしまわないように対策をする必要があります。合う人は医師以外の友人でも、誰でもいいです。とにかく孤立しないようにすることが、煮詰まらないコツです。有益なアドバイスを期待するのではなく、とにかく今の先生の状況をフラットに話せるような人に、話を聞いて貰うだけで、全然気持ちが違います。知り合いが近くにいなければ、プロでもいいです。飲み屋でもいいです。とにかく一人で抱え込まないように、煮詰まらないようにすることが大切です。

転職エージェント以外にも、話し相手をつくるべき

転職エージェントはもっとも身近な相談先ですが、エージェント以外にも話し相手がいた方がよいと思います。エージェントは先生に仕事をご紹介することが仕事です。どうしても利害関係から逃れることはできません。エージェントは先生を医療機関に紹介することで、紹介手数料を医療機関から貰うことで商売が成り立っています。そのため、どうしても自分の会社を経由して、先生を紹介する方向になるのは、それは責められることではなく、構造的にやむを得ないことだと思います。

また転職エージェントは必ず何人か複数人と関わるようにして下さい。特に常勤の転職は大きな動きになるので、必ず複数社のエージェントと関わるようにして下さい。1社だと確実にバイアスがかかります。求人情報にも偏りが生じます。A社では先生好みの求人がいくつもあるけれど、B社にはない、などということは普通に起こります。1社に絞って転職活動を行うのは、転職失敗のリスクファクターの筆頭です。

それでも周囲のひとは、あくまで周囲の人

基本的には孤独になってしまうことの方が危険が高いと思いますが、周囲の人も、人によっては先生の転職の妨げになることもあります。場合によっては足を引っ張るようなことや、否定的なことを言う人もいると思います。これは周囲の人と関わる避けて通れないリスクです。もしそのような人がいたら、その人とは距離を置きましょう。転職活動でただでさえストレスが多いのに、さらに余計なストレスを抱える必要はありません。

特に今まで保険診療を続けてきた先生が、先生のお考えで自由診療に転向するときは、批判を浴びることがあります。ひどい場合は美容堕ちのように、差別的な表現を使って、医者扱いしないような物言いをする医者もいるようです。本当にひどい話だと思います。もちろん先生はこのような雑音を気にする必要はありません。先生の信念に従って進んでいただければと思います。

最もよいのは、利害関係の無い第三者に、転職相談できる窓口のようなものがあれば良いと思うのですが、商売的にそのような形態はなかなか難しいようです。それはそうだと思います。常勤転職を一件仲介すれば、数百万円の収益になりますが、相談ではたとえ10万円頂いても、それだけで利益を出すのは正直難しいと思います。

当サイトでは今後、転職に迷う先生向けに、転職セカンドオピニオンのようなことが出来ればと考えており、一定の負担で、管理人が直接先生の相談に乗れるような形態も検討しております。現在本業が忙しく、まだなかなか手が回らないので申し訳ないのですが。。。
今後も転職に有益と思われる情報発信は、ゆっくりペースではありますが当サイトから継続していきますので、参考にしていただければ幸いです。

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