情に流されてしまうことは避けたい。

転職は先生の人生の充実のためや、成功のために行うものですが、意外にも先生の本心以外の要因が影響して、転職してしまうことも少なくないようです。転職は人との関係です。相手の事情を知ると、なんとかしてあげたいと思うのは人情でしょう。

しかし転職の大前提は、転職で先生が幸せになることです。その前提を動かしてしまうと、何のために転職するのか分からなくなってしまいます。今回は転職での意外な盲点である他者の影響について考えていきます。

意外に他人の意見に動かされるケースは多い

意外に思われるかもしれませんが、最後に決定打になるのは、他の人間の一押しだったりするケースも少なくないです。もちろん全く条件が合わない求人は話が別ですが、先生的に100点ではないけど、80点くらいの条件の求人で、迷っているようなケースでは、それが起こり得ます。そのような求人で採用担当者や面談してくれた先生から熱心に口説かれた場合、そこまで必要とされているのならと、入職を決意する最後の一押しになることはありがちです。

転職エージェントも

最後の一押しになるのは、転職先の方だけでなく、転職エージェントであることもあります。特に色々と求人の提案や相談など、親身になって対応してくれた担当者の場合、その担当者から転職をして恩を返してあげたくなる気持ちにもなります。そのような担当エージェントから、「いろいろな求人を探してきましたが、現状では先生にとって、こちらがベストであると思われます。万が一上手くいかなくても、また一緒に探していきましょう」などと持ちかけられた場合、同意してしまう先生は少なくないと思います。転職は孤独な戦いであり、もっとも身近な存在になるのは、多くの場合転職エージェントです。また転職活動を行っている場合、多くの先生が通常の精神状態ではありません。ほとんどの場合、極度のストレスに晒されながら、場合によっては通常の臨床も併行して行っています。そのようなときに、一度落ち着きませんか、という甘美な誘いに抗うのは、どんなに強い人間でも難しいと思います。

やはり一番大切なのは先生のお気持ち

転職ではどんな場合も、どのようなケースでも、一番大切なのは先生ご自身のお気持ちです。義理や人情ではありません。人として筋を通すことは大事かもしれませんが、それは先生が不本意な転職をすることでは決してありません。どんなにいい人や、お世話になった人が関わっていても、先生が心から望むのでないならば、その転職は見送るべきであると私は思います。

転職が思うように行かなかった場合、やはりご自身の気持ちを優先しなかった場合は後悔が残ります。逆に先生が心から良いと思って転職した結果、思うように行かなければ、諦めがつきますし次に活かせばいいだけです。同じ結果でも次に向かう気持ちに差が出ます。

また転職エージェントや周りの人がなんと言おうと、転職するのは先生ご自身ですし、その果報を受けるのも先生です。まわりの人は、非常にドライなことを言えば人ごとです。転職の結果の責任を持ってくれるわけでもありませんし、先生の人生を代わりに生きるわけでもありません。どうか迷った際はこのことを思い出して頂ければと思います。

もしなにかを返したい場合

人にもよりますが、中には非常に親身になって先生の転職をサポートしてくれる転職エージェントもいます。その場合、そのエージェントがベストな求人を持ってきてくれて、そこから転職すればいいですが、なかには他の求人の方が条件が良くて、結果的に他の求人エージェントを経由して転職することもままあります。転職エージェントの人柄と、その会社が持っている求人は別物なので、なんとも悩ましいところです。

そのような場合、先生がお世話になった転職エージェントに何か返してあげたいとお思いになれば、お菓子でも、アマゾンギフト券でも、商品券でもなんでもいいので、お送りするのはいかがでしょうか?間違っても先生が不本意な転職をするのは良くないです。それは先生のためになりません。個人的にはメールで送れる、アマゾンギフト券が手軽で汎用性があるので、良いのではないかと思います。もしその後また転職が必要になったときも、良好な関係を維持しておくと、相談等がしやすくなります。

くれぐれも冷静なご判断を

転職では途中からメンタルとの戦いになります。やはりなかなか思うような求人が見つからなかったり、内定が得られないなどが続くと、かなり気持ち的に辛い時期もあります。しかし転職活動を諦めずに続けていると、道がひらける時が来ます。どうか周りの人間に流されず、先生の信じる道を歩んでいっていただければ幸いです。当サイトは今後も先生の転職がうまくいくことを応援していきます。

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