20代の先生の転職

20代であれば転科も含めなんとでもなる

20代の先生は初期研修修了してまだ数年以内の先生であると思います。20代であれば転科も含めてどのような進路でもとることが可能です。一般的に難しいとされる内科系から外科系への転科も可能でしょう。全く制限なくキャリア形成を一から考え直すことが可能です。

先生がやりたいことを中心に考えられる

そのため先生がどのような医師としてのキャリア形成をしたいかを中心に考えることができます。20代であれば家庭をお持ちでない先生も多いかと思われるので、場所も気にすることなく選べます。これは結構大きなメリットです。本当にフラットに、好きなように考えられるので、逆に制限がない分、選ぶのが難しいかもしれません。

失敗してもやり直しがきく

たとえ思い切って進んだ道が思うように行かなくても若ければ修正可能です。多額の借金を背負うなどは別ですが、医師は多少失敗しても資格があるのでキャリア形成をやり直すことは他の職種に比べると容易です。もし進みたい道があるなら、思い切ってチャレンジするのもよいと思います。

専門医を目指すのは現実的

将来的な展望は分かりませんが、臨床をやるのであれば何かしらの専門医を目指すことは現実的であると思います。基本領域の専門医を取得しておくのは将来的なリスクヘッジになるので、迷っている先生にはおすすめです。もしどの領域の専門医を取得すればいいか迷う場合は、総合診療専門医を取得しておくのもひとつの考え方です。3年間の研修で受験でき、在宅から、一般内科外来、検診まで幅広い転職市場に対応ができます。

後期研修先も医師求人会社を利用するのは普通

医局に所属しない場合、後期研修の就職から、医師求人会社を利用するのは普通です。現在は後期研修の求人も多数あります。専門医が取得できる施設の斡旋も豊富です。後期研修で就職する場合は、就職時期が一般的には4月と時期が決まっているので、早めに対策をしておいた方がよいでしょう。時期が固定されている就職は早めに動き出した方が有利です。具体的には初期研修医の2年目に入った頃からは動き始めた方がよいと思います。

キャリア形成は多様になってきている

医局に所属して、専門医と学位を取得しながら医局人事に応じて色々な病院を渡り歩くキャリアモデルは、絶対的なものではなくなっています。後期研修から医局に属さず、ご自身で就職先を探す流れも一般的になりました。医師の仕事は臨床医に限りません。臨床ではなく、製薬会社やベンチャー企業で働く医師もいます。医師がビジネスを興すことも珍しくなくなりました。おそらく今後はこの流れが加速し、さらに多様なキャリアが認められるようになっていくと思われます。

まとめ

20代の先生であれば、いくらでも選択肢があります。逆に選択肢が多くて絞るのが難しいかもしれません。医者になってからの10年は早いです。あっという間に時間が過ぎていきます。ぜひ今の時間を大切にして、医師人生を楽しんでください。

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