
医療脱毛クリニックの勤務形態としては、大きく分けて常勤で勤務する場合と、非常勤で週に数回勤務するパターンが考えられます。私の個人的な考えでは、医療脱毛クリニックは非常勤で行うのがメリットが大きいと思います。以下で解説していきます。
非常勤をすすめる理由
非常勤をオススメする理由は以下の通りです。
バランスが良い
医療脱毛クリニックは非常勤で週に数回勤務し、他の曜日は別の仕事をするのが一番バランスが良いと思います。医療脱毛クリニックの日は時間内に好きなことが出来ますし、他の曜日は別の仕事をする方が飽きが来ないです、最も医療脱毛クリニックのメリットを享受できるのは、週1-2回の勤務だと思います。それ以上になると、空き時間の多さがイヤになってくる可能性が高いです。
空き時間を有効に活用できる
例えば週1の非常勤であれば、その日は論文を読む日や〇〇を勉強する日などと決めて、取り組むことが可能です。週1であれば、だれてしまうことも無いでしょう。集中力を切らさずに有効に時間を活用できます。
週1-2回だと良い気分転換になる
空き時間は特に勉強や仕事にこだわる必要もありません。小説や漫画を読んでもいいわけです。映画もパソコンやタブレットを持ち込めばみることができます。基本的にWifiを提供してもらえるので通信環境も問題ありません。ゆっくり出来る時間が少ない先生も多いと思いますので、よい気分転換の時間を確保することが出来ます。
常勤のような管理責任はない
非常勤であれば、管理医師のような、経営の責任やリスクを背負う必要はありません。管理医師の注意点については、他の記事でも詳しく解説しますが、クリニックの労務、税務の責任も追う必要があることもあるので、注意が必要なのです。
多すぎるとおそらくイヤになる
非常勤として飽きがこないのは週2回くらいまでだと思います。それ以上だと先生によってはイヤになるリスクがあります。時間内に好きなことができるといっても、多くの場合数ヶ月で飽きてきます。通勤するのが気が重くなり始めたら要注意です。
私もたった2ヶ月ほどですが、医療脱毛クリニックにて週4-5で勤務した経験があります。始めの1ヶ月くらいまではよかったですが、その後はあまりの空き時間の多さに、耐えられない気持ちになりました。その時は次の仕事までと期限が決まっていたので何とか乗り切れましたが、もし常勤で就職して、この環境が今後何年も続くと思うと気が触れてしまいそうでした。
ところで医療脱毛クリニックは医師含め、スタッフの入れ替わりが比較的多い環境というのはご存知でしょうか?おそらく単調な仕事に耐えられなくなることも無関係では無いと考えられます。余談ですが、看護師さんも一日中、光が入らない狭い部屋で、お客様に脱毛器を当て続けていると、気がおかしくなるそうです。
リスクヘッジとして他の仕事も持ったほうが良い
医療脱毛クリニックは割の良いお仕事の一つですが、この状況がいつまで続くかは分かりません。今は脱毛に特化したクリニックや美容系のクリニックが増えていますが、医師が今後増える以上、医師の待遇がいつまで維持されるかは分かりません。
そのためリスクヘッジとして、他の保険診療の仕事もできるようにしておいた方が、将来的なことを考えると無難であると思います。可能なら基本領域の専門医を取得して、週何回かでも保険診療の勤務を併行しておくのが良いと考えています。
現状の最適解の一つは、保険診療+医療脱毛クリニック
最適解は保険診療(週3-4回)+医療脱毛クリニック(週1-2回)が最適解の一つであると思います。もし医療脱毛クリニックの環境が思わしくなくなっても、保険診療に戻ることができますし、このまま良い状況が続けば、医療脱毛クリニックの恩恵を享受しつつ、週1-2であれば飽きずに継続できると思います。これは一つの考え方ですので、是非先生もご自身の最適解を考えてみて下さい。
保険診療の勤務は週4であれば、常勤扱いにしてくれる医療機関は結構あります。週3でも勤務時間を満たせば常勤扱いにしてくれるところも数は少ないですがあります。常勤のメリットは社会保険に加入できることです。しかも非常勤の医療脱毛クリニックは社会保険料の計算の対象からは現状では外れます。結果手取りを増やすことも可能です。
保険診療の勤務を非常勤にする場合は、国民健康保険と国民年金に加入する必要があります。税務の知識が豊富な先生で他に副業をお持ちの場合は、マイクロ法人を活用して社会保険料を削減している方もいらっしゃいます。これはかなり込み入った知識が必要になりますが、気になる先生は、こちらのサイトをチェックしてみてください。(→参考記事)
もちろん先生によっては、医療脱毛クリニックを掛け持ちで週6勤務をして、若くて稼げる内に稼ぎきって逃げ切るというのも一つの方法だと思います。給与の大半を全米株式(VTI)や全世界株式(VT)に投入して運用すれば、若くして資産形成に成功する可能性も十分にあります。
収入面を重視するなら、保険診療の部分で在宅診療の分野を行うという手があります。在宅診療は診療報酬でわりと優遇されており、給与も高めです。在宅の医師も不足しているので、一般内科が診れる先生や全身管理ができる先生は、高待遇の求人も少なくないです。在宅診療+医療脱毛クリニックでは給与の大幅なアップが期待出来ます
まとめ
医療脱毛クリニックは全般的にみて良いお仕事ですが、バランスよく継続できる仕事としては非常勤がよいのではないかと思います。医療脱毛クリニックに興味をお持ちの先生はまずはスポット、非常勤から始めてみてはいかがでしょうか?