
ドクターというのは、多くの方が子供の頃からずっと勉強を重ね、受験戦争を勝ち抜いてここまで来ています。その過程は厳しい競争社会であり、途中で力尽きてしまう人も少なくありません。医大に入学しても途中で脱落してしまう人もいますし、医師免許を取得しても臨床を離れる人もいます。もちろん、そこにはそれぞれの事情があるでしょう。
それでも、受験を突破し、医学部を卒業し、医師免許を得て臨床に立っている時点で、私たちは十分に「立派」なのだと思います。
ただ、周囲が医者ばかりだと、誰もそんなことは言ってくれません。だからこそ今回は、同じ医師として「よくやっている」とお互いに認め合ってもいいのではないでしょうか。
医者は努力の結晶
医師というのは、子供の頃から競争社会を戦い抜いてきた人が多いと思います。受験を勝ち抜き、医学部に入り、国家試験を突破し、医者になってからも何十年と学び続けています。しかも臨床の現場では、休むことなく仕事、勉強を積み重ねている先生も少なくありません。
これは決して「普通のこと」ではなく、本当に努力の塊であり、努力の結晶だと思います。
ただ、医者の世界にいると周りも同じように努力しているので、それが当たり前に見えてしまう。でも、冷静に考えれば、普通に続けているだけでもすごいことなんですよね。特に「普通にやっているように見せながら」積み重ねていること自体が、実はとても大きな価値であり、立派なことなんだと感じます。
医者はやっぱり立派だと思う
もちろん世の中には医者より大変な仕事もたくさんあります。ですが、やはり医者という仕事はかなり大変だと思います。子供の頃から勉強を積み重ね、競争を勝ち抜き、嫌になっても投げ出さずにここまで来た。途中で休むことがあっても、病気になっても、また復活して現場に戻り、患者さんに向き合って毎日仕事をしている。
その姿はやっぱり立派だと思います。
これは自分が立派だと言いたいわけではありません。むしろ、この文章を読んでくださっている先生方こそ、十分に立派なんだと思います。普通に医者の仕事を続けていること自体が、本当にすごいことなのです。
誰も言ってくれないからこそ
医者の家庭って、親戚も含めて医者が多いことも珍しくありません。そういう環境だと、それが「普通」になってしまうんですよね。両親も医者、兄弟も医者──そんな家庭だと、かえって特別に評価されることもなく、むしろ「もっと頑張れ」と発破をかけられたり、他の人と比べられたりしてしまう。
その結果、「こんなに一生懸命やっているのに…」と、逆に卑屈になってしまう先生もいると思います。
でも、一般的な基準で見れば、医者という道を選び、努力を積み重ね、実際に働いて社会に貢献している時点で、ものすごく立派なことなんです。生活を成り立たせ、日本の医療を支えている──それ自体が、間違いなく評価されるべきことだと思います。
転職は「目的」ではなく「手段」
このサイトのテーマは転職ですが、転職そのものが目的ではありません。あくまで先生方の人生を少しでも良くするための「手段」に過ぎないと考えています。
転職を通じてQOLを上げる、生活を安定させる、収入や待遇を改善する──そうしたことで、これまでの努力が正当に評価され、報われることが本来の目的だと思います。
実際、医者の世界では、いまだに仕事量に見合わない待遇や正しく評価されない環境も残っています。そうした場所で懸命に働き続けても、先生自身の心身をすり減らしてしまうだけです。
だからこそ、転職を「人生をより良くするための選択肢の一つ」として使っていただきたいと思います。先生方がこれまで積み重ねてきた努力がきちんと報われるように──そのための支援ができればと考えています。
医者は基本的に「就職難」とは無縁です。
これまで有名病院に行けないケースなどはあっても、「働く場所そのものがない」という状況はほとんどなかったと思います。現在でも、仕事を選ばなければ職場が見つからないということはまずありません。
一方で、「景気が悪い」「医者が増えている」「医者の時代は終わりだ」といった声を耳にすることはあります。しかし現実には、特殊な例を除けば医者が本当に職を失うことは稀です。
ただし、先生方が望むのは「どこでもいいから就職」ではなく、
- 今より待遇が良いところ
- 自分の努力がきちんと評価されるところ
- 働きやすく長く続けられる環境
こうした「より良い職場」への転職だと思います。ここには、やはり一定の戦略が欠かせません。
このサイトでは、私自身の経験や失敗をもとに、転職活動に役立つヒントを散りばめています。必要なところだけ、どこか一部でも「先生に使える」と思えるものを見つけてもらえれば嬉しく思います。
医者は立派で、報われるべき存在
医者というのは、子どもの頃から勉強を重ね、受験や研修を乗り越え、努力を積み上げてここまで来た存在です。それだけで本当に立派だと思います。
だからこそ、先生方には人生において報われてほしい。せっかくここまで頑張ってきたのですから、幸せを感じられるように、そして正当に評価されるようになってほしいと心から思います。
私自身、そのために少しでもお手伝いができれば──そう願ってこのサイトを運営しています。