美容皮膚科（医療脱毛クリニック）への転職

医療脱毛クリニックの概要

今回は医療脱毛クリニックへ転職をお考えの先生に向けた記事です。医療脱毛クリニックでの勤務は若い先生を中心にアルバイトや非常勤で人気があるお仕事です。拘束時間がやや長く、夜遅くなるというデメリットはありますが、給与は仕事内容に割によく、勤務時間中も本を読んだり他のことができるため、コストパフォーマンスが良い仕事です。以下で詳しく解説していきます。

仕事内容

医療脱毛クリニックでのお仕事は、主に初診のカウンセリング業務と再診の方の診察です。初診のカウンセリング業務は、医療脱毛を契約されるお客様と、同意書の読み合わせを行います。マニュアルもあるので、特に難しいことは全くありません。再診の方は、主に肌トラブルが生じた際に診察して、必要であれば薬を処方して対応します。

仕事の内容としては、特別なスキルや経験は必要ありません。皮膚科や形成外科の先生でなくても全く問題なく勤務が可能です。研修医終了直後の先生も問題なく勤務されています。

医療脱毛クリニックでの最大の特徴は、空き時間が圧倒的に多いことです。初診、再診の対応意外は基本的に空き時間になります。多くの先生はパソコンを持ち込んで他の仕事をしたり、勉強をしたり、本を読んだりして時間を過ごしています。他にやりたいことがある先生にはこの上なくよいです。

スポットでお試しがオススメ

医療脱毛クリニックでのお仕事が合うかどうかは、実際に試しにやってみるに限ります。医療脱毛クリニックはスポットでの募集も多くあるので、一日試しに勤務をしてみるとよいです。もし合わないと思ったら一日で辞められますし、もし気に入れば今度は本格的に転職するか考えることができます。スポット勤務はこちらのサイトがオススメです。科目は「不問」または「その他」で検索をしてください。（参考リンク→医師バイトドットコム　）

非常勤勤務がバランスがよい

医療脱毛クリニックはこの仕事だけ行うよりも、他の仕事や家庭の仕事と両立する非常勤勤務が一番バランスが良いと思います。理由は試しにやっていただくと分かるのですが、圧倒的に空き時間が多すぎて、飽きるためです。週1-2回であれば勉強したり、他の仕事をしたりして時間を有効に使えますが、週5ではおそらく多くの先生はヒマに耐えられません。

私は一時期、仕事を切り替えるタイミングで約2ヶ月間、医療脱毛クリニックのみの仕事を週4-5でやっていた時期があります。最初は自分の他の仕事をしたり、時間がなくて読んでいなかった本を読んだりと充実して過ごしていましたが、だんだんとイヤになってきました。それまでの忙しさとのギャップが大きかったのもありますが、あまりのヒマさに気分が塞ぎ込んでくるほどでした。ヒマ過ぎるとツライというのはこの時始めて知りました。その時期は2ヶ月間と期限が決まっていたため、まだ耐えられましたが、これが何年も続いたなら、とても耐えきれなくなっていたと思います。

そのため、個人的には非常勤での勤務がオススメです。長く続ける仕事としてもよいと思います。週1-2回の非常勤であれば、もっともオススメできる医師の仕事の一つと考えています

他の仕事と掛け持ちOK

非常勤であれば当然他のお仕事と掛け持ちが可能です。他の非常勤を組み合わせても、週4の常勤＋週1の医療脱毛クリニックを行ってもよいと思います。このあたりは先生の好みで色々とカスタマイズが可能です。

常勤は要注意！

色々メリットも多い医療脱毛クリニックですが、常勤の場合は注意が必要です。医療脱毛クリニックでの常勤は基本的に院長（管理医師）となります。事実上はいわゆる雇われ院長という形にはなりますが、保健所への届け出や、リース契約、スタッフの雇用は先生の名義での責任になります。場合によっては銀行からの借入金も先生が背負うことになるケースもあります。開設者も先生の名義となることもあり、税金の支払い、確定申告なども事業者として行う必要があるので、税務上も注意が必要になります。これは何も医療脱毛クリニックに限った話ではなく、他の科でも、保険診療でも院長（管理医師）の場合は同様にリスクを負うことになりますので、特に注意が必要になります。

これは人づてに聞いた話なので真偽の程はわかりませんが、ある先生が雇われ院長（管理医師）として就職したクリニックでは、税金やスタッフの管理もすべて代行してくれて、診療だけ行っていればよい契約だったそうです。しかしその後本部の人にお金を横領されたり、経営が行き詰まった挙げ句、その先生が借金を背負うことになってしまった事例があったそうです。これは極端な例かもしれませんが、常勤でお勤めの際は、管理医師契約には十分に注意してください。